第8章 腸内細菌のはなし

取扱い対象商品名:ベネバックペットジェルについて

腸内細菌のはなし:

 最近テレビ番組など大きく取り上げられているのが腸内細菌とか腸管免疫の話題です。
腸は栄養吸収に関与する重要な器官で、栄養分を取込みながら、有害成分や病原体の侵入を防ぐという相反する難しい仕事をしています。
腸内には善玉菌、悪玉菌、どっちつかず の日和見菌などが大量に棲息していますが、これらの微生物は餌や飲み水、床材などに付 着した形で大量に腸管に送り込まれてきます。
微生物の仕事は、自分自身の消化酵素では 消化しきれなかった餌を分解することですが、加齢とともに善玉菌が減少し、逆に悪玉菌 が増えていきます。悪玉菌はアンモニア等の有毒ガスを作り出します。
この有毒ガスが、 体内に吸収されるといろいろな症状が起こります。
悪玉菌が腸内でアンモニア・アミン類を生成し、くさ〜い臭いの素になるインドール・スカトールも生成します。
腸内細菌は加齢だけではなく、ストレス、餌の変更、抗生物質の投与などによって変化してしまいます。
特に人工飼育下では食べる餌も自然界とは異なり、環境変化とあいまって 大きく乱れてきます。
ワクチンなどで有名な抗体を作るのは骨髄と腸管です。腸で60%近くの抗体が作られるとさえいわれており、腸内環境を整えることはさまざまな病気から守る意味でも重要となります。

現在応用可能なプロバイオティクス製剤:

 その生物固有の腸内細菌を与えてやるのがベストですが、残念ながらそれぞれの爬虫類にあった製品というのは発売されていません。というよりどんな細菌がいるのかすら分かっていないのが実情です。
本来の生息地から離れた人工環境化でCB個体を飼育する場合、当然環境をとりまく細菌叢は異なったものでしょうし、その絶対量も少なくなっていると考えられます。
入荷、エサの切り替わり、環境変化、密飼い、テリトリー争い、温度管理不良、汚染環境などさまざまなストレスが、普段なら悪影響を与えない寄生虫や、日和見感染による消化不良性下痢を引き起こします。
爬虫類における抗生物質や駆虫薬の投与量が明確でないことが多く、データーも多くありません。抗生物質は善玉菌、悪玉菌の区別することなく殺してしまいますので、善玉菌を 植え付けるという意味からも抗生物質との併用がオススメです。
また善玉菌を多く投与することで、日和見細菌を押さえることができます。
リクガメなどは食糞することが知られていますが、どうやら糞中の有用細菌やビタミンの補給のためと考えられます。トリートメントが完了したWC個体の糞をCB個体に与えることでその後著しく成長した例もあり、プロバイオティクスによる腸内環境の整備はオススメです。