第6章 「C.B.」と「W.C.」の表記について

*C.B.:

 「飼育下繁殖個体」のことで、英語の"captive-bred"の略です。読み方はそのまま「シー・ビー」で良く、人によっては「キャプティブ」と呼ぶこともあります。厳密には交尾から産卵・孵化(または出産)まで、すべてブリーダー(繁殖業者)の管理下で行われた個体を指します。ただし、広い意味では、自然下で交尾を済ませたメス親が飼育下で産んだ個体をも含むこともあります(この場合は特に、「持ち込み」、「持ち腹」などと呼びわけることがあります)。
 CB個体のメリットとしては、まず何と言っても寄生虫やダニなどに犯されている危険が少ないことが挙げられます(ただし、このあたりは、ブリーダーのもとで与えられていたエサの種類や品質、飼育環境によって左右されるため、絶対にその危険がないと断言することはできませんが)。また、幼体での入荷が多いため、人にも馴れやすく、餌付けなどで苦労することも少ないと言えます。このため、ビギナーの方でも、基本的な飼育方法をしっかり守りさえすれば、それほどトラブルもなく安心して飼育を楽しむことができます。


*W.C.:

 「野生採集個体」の意味で、英語の"wild-caught"の略です。ただし、一般には「ワイルド」と呼ばれます。文字どおり、野外で採集された個体のことを指します。
 ブリーダーによる繁殖・管理という手間がかかっていないぶん、比較的手頃な価格で入手できること、またCB個体の出回っていないものまで含め、豊富な種類が流通していること、などがその魅力でしょう。しかし、その一方で、寄生虫やダニなどに犯されていることも少なくないため、良好なコンディションを保って長期飼育を行うには、やはり駆虫などのトリートメントが不可欠となります。また、餌付けの難しいものや拒食しやすいものもいて、CB個体にくらべ、飼育にはある程度の経験や知識が要求されることもあります。