第3章 リクガメの駆虫について

 リクガメに限らずハ虫類はほとんどの場合寄生虫に感染しています。
WCの個体であればほぼ100%感染していると言っても過言ではありません。
そこで駆虫ということが問題となってきます。
寄生虫といっても消化管等に寄生する内部寄生虫、皮膚に寄生する外部寄生虫などがありますが今回は消化管に寄生する寄生虫について述べたいと思います。
リクガメの消化管に寄生する寄生虫は大きく分けて線虫類と原虫類があります。線虫類にはギョウチュウ、回虫等があり原虫類にはアメーバ、コクシジウム、ジアルジア等があります。
これらの中でもギョウチュウは最もポピュラーに診られる寄生虫の一つです。糞便中に見られる数ミリの長さの糸状の寄生虫はこのギョウチュウであることが多く、数センチの長さのスパゲッティー状の寄生虫は回虫であることが多いと思われます。
いずれの場合も多数寄生の場合は下痢、栄養障害、発育障害といった症状が見られます。
どちらの寄生虫も検便によって虫卵を検出することによって診断することができます。
治療に用いる駆虫薬はいずれの寄生虫も線虫類に属するため同じ薬で行えます。2週間間隔の2回投薬にて駆虫することが可能です、食欲のある個体であれば餌に駆虫薬を混ぜて食べさせることで駆虫が可能ですが食欲のない個体の場合は胃カテーテルによる投薬が必要な場合もあります。
原虫類の寄生においても下痢、食欲不振、栄養障害等が見られます。診断は新鮮便の検便によって可能です、線虫のように虫卵の検出ではなく虫体を直接検出するため新鮮便であることが必要です。
原虫類の駆虫は線虫の駆虫薬とは異なった薬が必要で投薬回数も異なります。検出された寄生虫によって駆虫薬の種類、投薬回数が決まります。
いずれにしてもリクガメを購入したら最寄の動物病院にて検便を行って寄生虫が検出された場合は適切な駆虫を施して下さい。